消しゴムでハンコを彫るうえで必要になってくるのが
ハンコ用消しゴム。いや、なくてもいいんですけどね。
[1回]
一般的な字を消すための消しゴムでハンコを作ってらっしゃる方も
いらっしゃいます。消しゴムはんこといえばナンシー関さんが有名ですが、
あの消しゴムはんこは普通の消しゴムでつくられていたそうです。
もっと彫りやすいものをと株式会社ヒノデワシががんばって作ったのが
「はんけしくん」(後述)とまぁ、彫れりゃなんでもいいんです。ぶっちゃけ。
で、なぜハンコ用消しゴムをおススメするかというと
◎ハンコ用消しゴムと文具の消しゴム勧める理由はひとつ
おおきいものをつくりやすい正直コストパフォーマンスは微妙なところです。
例えばトンボ鉛筆から発売されている「MONO消しゴム」
小さいサイズで
1個63円で10個購入。
対するヒノデワシ社から出されている「はんけしくん」
ひとつ630円。
同価格で面積(体積)を比較すると
・MONO消しゴム
145mm×115mm×12mm・はんけしくん 148mm×100mm×10mm
ということでただ面積を比較するとMONO消しゴムの方が勝ってるんですね。
でも、ハガキサイズのハンコをつくるとき、バラバラだとたいへん。
ちなみに巨大はんこというのが株式会社シードから発売されていたりもします。
参考 レーダー S-10000 [
こちら]
さらにいうなら価格と耐久性でいえばゴム板が安いです。
1枚100円もしません。ここまでいくとハンコではなく版画になりますが。
◎消しゴムでハンコ彫るメリットといえば1、彫りやすい
2、適度な耐久性
ホントここにつきます。
彫りやすさと耐久性は相反するもので、ゴム板であれば
保存状態にもよりますが数年は軽く持ちますし、
石や木で彫ると、半永久的にもちます。
一方消しゴムは、プラスチックと一緒に置いておくと
溶けてくっつきます。理由はざっくりいうと、長時間放置すると
消しゴムに使われる柔らかくする成分が染み出してきて、
プラスチックもやわらかくしてお互いくっつけるそうです。
消しゴムが粉っぽいのもケースに入ってるのもこういう理由だとか。
へー。
ただ、彫ってみるとわかりますが、けっこう硬いです。
石だと篆刻刀という専用の道具を使います。
彫りやすさを追求すると、芋版のほうがサクサクいけます。
耐久性はいわずもがなです。
ちなみにつまようじで彫れる「ラクほり」というのが
株式会社シードから発売されていたりもします。[
こちら]
性能については彫ったことはないので紹介はしません。
◎ハンコ用消しゴムの種類と性能手に入りやすい4種類を紹介します
・
「はんけしくん」(
株式会社ヒノデワシ)価格:630円

先程も紹介したものになります。

中味はこのように無地の消しゴムになります。
サイズ:148mm×100mm×10mm
個人的感想
・
硬さ: やわめ
・
写り具合: とてもよい
・
彫りやすさ: とてもよい
・
印影: とてもよい
・コメント
さすが専用をうたってるだけあって使いやすいです。
厚みも10mmあり、持って押すには十分です。
初めて彫るのであればこれがおススメです。
強いて言うなら彫った後が少しわかりづらいところです。
・
「ほるナビ」(
株式会社シード)価格:630円


このように2色の層になっているのが特徴です。
サイズ:148mm×100mm×10mm
個人的感想
・
硬さ: ほどほど~やや硬い
・
写り具合: とてもよい
・
彫りやすさ: とてもよい
・
印影: まあまあ
・コメント
はんけしくんと同様に初めて使うならほるナビもおススメです。
トレーシングペーパーもついているので少し作りたいという時はとくに。
写真はほるナビかための黒地とマニアックなものですが、
白地のものや、印面も黄色、ピンク、紫、緑などバリエーションがあり
ラベンダーの香りがするものもあります。
はんけしくんと比べてごくわずかではありますが、
彫ったときの印面が割れやすいです。本当にごくわずかです。
・
「消しゴムスタンプ」(
ダイソー)価格:105円

このように3色の層になっているのが特徴です。
サイズ:100mm×80mm×5mm
個人的感想
・
硬さ: やわめ
・
写り具合: いまいち
・
彫りやすさ: まあまあ
・
印影: まあまあ
・コメント
サイズは小さくなりますが、コストパフォーマンスに優れてます。
ただ、トレースしたイラストを転写するにはテクニックがいるのと
表面にかたまりがあり、印影に影響したりと
安かろう悪かろうといった感じです。
5mmといった厚さは深く彫れないというデメリットもありますが
木製の取っ手をつけやすいといったメリットもあったりします。
わたしは相手に気を遣わせないプレゼント用に使ってます。
・
「消しゴムはんこ はがきサイズ」(
セリア)価格:105円


表面の光沢が特徴です。
サイズ:148mm×100mm×5mm
個人的感想
・
硬さ: めちゃめちゃ硬い
・
写り具合: まあまあ
・
彫りやすさ: つらい
・
印影: よい
・コメント
サイズから最もコストパフォーマンスに優れています。
2分の1サイズで厚みが10mmのものもあります。
かなり硬いです。慣れが必要です。ゴム板に近いかもしれません。
ですが、ダイソーの消しゴムスタンプと比べて表面にムラはないです。
販売場所は、それなりに大きな文房具屋、
手芸コーナーがあるお店(東急ハンズ、世界堂、ユザワヤなど)などにあります。
後者の2つはそれぞれの店舗にしかありませんが
小規模の店舗には置いてない場合があります。
好みがあるので参考程度に。
参考リンク
・はんけしくんとナンシー関について(株式会社ヒノデワシ)
http://www.hinodewashi.co.jp/user_data/company.php・MONO消しゴムの面積について(株式会社トンボ鉛筆)
http://www.mediapress-net.com/search/TMB01/result_shohinlist.do・消しゴムとプラスチックがくっつく理由(株式会社ぺんてる)
http://www.pentel.co.jp/pentelcity/library/2004_10/index.html・篆刻刀について(篆刻屋)
http://tenkokuya.ocnk.net/PR